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2015.10.09
ガーネットという宝石 vol.1
新作リング ゴールデンマリガーネット 5.37CT 200万円(税別)
マリガーネット、初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。
1994年にアフリカのマリ共和国で発見された新種のガーネットです。
ガーネットはトルマリンと同じく多くの成分が混じりあって結晶を構成する固溶体です。
次のチャートのように大きく分けて6種類のガーネットのタイプが存在し、さらにそれぞれは2つのグループに分けることが出来ます。
展示会でこのチャートを見られた方もいらっしゃるかと思いますが、
マリガーネットは最も価値の高いガーネットといわれるデマントイドガーネットの属するアンドラダイトガーネットと
ツァボライトの属するグロッシュラーライトガーネットの中間タイプなのです。
赤系ガーネットが主体のパイラルスパイト系に対してウグランダイト系は、
もともと産出量が少なく更にマリガーネットは非常に希産なタイプとなります。
さらには歩留まりが悪く、小さな原石が多いうえにインクルージョンが多い本当にカッター泣かせで有名な宝石です。
5CTを超えるジェムクラスでゴールデンのトップカラー、いうまでもなく簡単に入手できる宝石ではありません。
屈折率も高く、ダイヤモンドと同じ単屈折であるがゆえに強い煌めきを発するマリガーネット。
ゴールデン系の地色の宝石の中でも最も魅力的な宝石といっても過言ではないでしょう。
次の無い宝石、希少価値という名の最終ステージへ・・・
真に宝石を愛する皆様に捧げます。