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2015.10.25
カラーストーンと太陽光
紹介が遅くなりましたが、ザ・リッツ・カールトン東京の展示会で撮影した写真を何枚かアップしてみます。
C005ZKピンクゾイサイトリング、詳細はホームページの商品説明をご参照ください。
写真ではまるでバイカラーのように写り込んでいますが、全く加工無しの画像です。
宝石の特性とカラーそして太陽光が成せる不思議な現象ですね。
多色性の強いゾイサイトは光源や角度によって、現れる色味が異なります。
朝日のような低い色温度の太陽光では写真のような幻想的な変化も楽しめます。
また先端のあるカット(マーキスやペア)等は色だまりによる作用で色味が濃くなります。
宝石の特性による楽しみ方もまたカラーストーンならではと言えます。
S005TYレッドインペリアルトパーズ
この宝石もまた朝日・夕日ではご覧のように燃えるような真紅の光彩に彩られます。
同じく多色性に富み、屈折率の比較的低いトパーズやトルマリンといった宝石は 内部で色が漂うように煌めくという特性を持ちます。 また光源の変化にとても敏感な宝石でもあり、一瞬一瞬でファセットから現れる色も異なり、
一日中眺めていても飽きのこない宝石です。
S038GY マリガーネット(新作のためHPには未公開)
先日のブログでご紹介いたしました、マリガーネット。
朝日では、このように神々しいまでのゴールデンな輝きを纏っておりました。
まぶしすぎてずっと見つめていられなくなるような強烈な輝きはガーネットならではの魅力ですね。
S025TY ターフェアイトリング
ターフェアイトもまた朝日では普段は現れないような妖艶なカラーを見せてくれます。
パープル系の宝石は朝日夕日や白熱灯等では赤味が強くなり、
日中の太陽光や蛍光灯・LEDライト等では青味が強くなるという中間色ならではの楽しみ方が出来る宝石です。
宝石好きな方が最後のたどり着くカラーがパープルというのもこの辺りからきているのでしょう。
朝日や夕日の太陽光は色温度が低く(約2000Kほど)視覚的にはより赤味が強く感じられます、
これは白熱灯やシャンデリアなども同じです。
日中の太陽光は5000~6000Kで蛍光灯やLEDライトと同じく白~若干の青味を感じるという傾向があります。
太陽光とカラーストーンの関係は本当に面白いです、宝石によって色の現れ方や変化は千差万別であり
ダイヤモンドとはまたひと味違った奥深い魅力を感じさせてくれます。
また改めてブログで紹介いたしますが太陽光に含まれる紫外線もカラーストーンと密接な関係があります。
光源と宝石の持つ特性が合わさったとき、カラーストーンの持つ本当の魅力が現れるのです。